樹海ドライブ

少し前の話

Hという友人が兄から車を借りたからドライブしようぜという話になったときがある
丁度そのときにKが俺んちに漫画読みにきてたからそいつも誘って真夜中に男三人で当てもなくドライブをする事になった

最初は適当に街灯がある道をずっと走ってたけど、物足りず誰かが森へ入ろうと言ってきた
さすがに12時まわっていて眠気、疲れ、ずっと暗い森って事で皆テンション低いし、会話も無かった

そしたら急にKが「女が居る!」て大声出して俺らびっくり
真夜中にこんな暗い森の中で女一人ということは自殺志願者か!?と思い、俺らは外へ出た

Hがどこにも居ねーじんって言った後、俺が女を見つけた。
K「おい、女の人どこだ?」
俺「ほら、あそこの岩んとこ」
Kは見つけるのに時間が掛かった(零感?)

そしたら急にKが「逃げて!」って叫んだ
Kとは今20数年の仲だがそんなに叫んだのは初めてだった

車に乗り込む瞬間後ろを振り向いたのは今も後悔してる

女は白いワンピースで長髪。そこまではよかった
顔の損傷が酷かった。特に顎。削り取られて顎が無かった
吐かなかった所は誉めてもらいたい

でも女は四股を駆使してどこまでも追いかけてきた
そしたらHが機転利かせてバックして女をひいた
よくやったHと思う反面、幽霊って物理攻撃効くのかと冷静に考えてた

高速乗ってSAで休憩したら、自販機の物陰から女が見ていた

Hがひいたのがアウトだったのか、四股は全部変な方向にひしゃげて骨も一部丸見えだった
SAN値チェック失敗して吐いた俺を放置して逃げた友人を俺は一生忘れない

女がケタケタ笑いながら吐いている俺の近くに来たとき、俺は死んだと思った。
その時だった。
「そこまでだ!」
そう叫びながら原付から誰かが飛び降りた。寺生まれのTさんだ。
「自ら自殺を計り、孤独と痛みだけに他人を巻き込む外道な女だ」
Tさんは何か呪詛らしきものを唱え「破ァッ!」と叫び、掌から青白い光弾を放ち、それに直撃した女は断末魔と共に消えていった...。

「樹海にはもっと恐ろしく怨念を持った幽霊はまだまだいるから夜の樹海のドライブはおすすめしないな。」

そうTさんは言って原付に乗り、どこかへ行ってしまった。

寺生まれってスゴイ、改めてそう思った




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