寺生まれのTさんが携帯をいじっていた

寺生まれのTさんが携帯をいじっていた。隣にばあちゃんがいて、ばあちゃんは
「医療機器使ってるから電源切ってください」と言った。
その男は「来たメールを読んでるだけだから」と言って、いじるのを止めない。隣のリーマンが
「今は読んでるだけでも読んでるうちにメールが来るかもしれないだろ。切りなさい」
と言った。寺生まれのTさん、怒り狂った口調で「破ぁ?!!」
逆切れだ!リーマンやばいぞ!(寺生まれのTさんはかなりいいガタイ)
見てる人が皆そう思ったとき、寺生まれのTさんは携帯をリーマンに突きつけながら言った。
「見ろよ!メリーさんがもうすぐそこに来ているんだよ! ギリギリまで近づかないと払えないんだよ! 今辞めたら逃がしちまう!!! 俺からやめることも出来ないんだよ!!!」
みんな黙り込んだ。しかしその中に一人だけ、無愛想な顔をして彼に近付く若い女がいた。
彼女は男から携帯を奪い取ると何か操作をして、再度男に突き返した。
男が呆然としていると、女は自分の携帯をいじり始めた。
しばらくして、寺生まれのTさんの携帯が鳴った。
寺生まれのTさんは目を見開いて、人に化けたメリーさんを祓った。
もうね、多分みんな心の中でさすがだと思っていた。リーマンも感心していた。
世界は愛によって回っているんだと実感した。
ばあちゃんは死んだ。
Tさんが読経を呼んだ。
寺生まれって凄い。俺は感動を禁じえなかった。




人気記事
    PAGE TOP ▲
    ×

    この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。