悪霊につけ込まれないコツ

中学からの付き合いだった親友Bが自殺した。
まだ22歳だった。
4年付き合った彼女ともうすぐ結婚するんだといって、
うれしそうに話していたのに。
俺には前日まで笑って話していたのに。

そのときは
もう遺書まで用意してたんだ。

相談ならいくらでものったのに…力になれなかっ「ご破ぁん!!」


突然窓から聞こえてきた大音声で正気にかえった。

そうだ。
自殺じゃない、自炊だ。
外食派のBが珍しく自炊するというので家に呼ばれてたんだ。
部屋の隅に座り込んで何してたんだろう俺は。

アパートの外に出ると、買出しの帰りらしい近所の寺生まれのTさんが、
ネギのはみ出たエコバッグを提げて鼻歌交じりに歩いていくところが見えた。

「悪霊につけ込まれないコツは、規則正しい生活だ。毎日食べようおいしいご破〜ん♪」

寺生まれってやっぱりスゴイ。改めてそう思った。




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