誰やお前!?

俺が大学生の頃の話。
学校の近くの寮に住んでた俺はある日の朝、電話の音で目覚めた。
受話器をとると、

「誰やお前!?なんででるねん!」の声。
ちなみに俺は大阪在住。学校も大阪。
びっくりして何か言いかえそうとしたら、既に電話は切れていた。
で、変な電話だなあと思いつつも起床して学校へ行った。

夕方

その日はサークルの飲み会があって、皆とバス停で待ち合わせ。
しかし誰もこない。
携帯電話を持ってない俺は誰とも連絡がとれず、家の留守電に
何かメッセージが入ってないか確認しようと思い、公衆電話から家にかけてみた。
すると、受話器をとる音が。
誰も居ないはずなのに。

驚いた俺は

「誰やお前!?なんででるねん!」
「俺だ。」

俺は受話器を取られた時以上に驚愕した。

「い…いや!だから誰やねんお前!?」
「すまんな、勝手に上がらせて貰った。俺はここから歩いて5分の…ちょっと待て」
受話器の向こうからは激しい戦闘音が聞こえ、やがて
「破ァーーー!!」という声と共に
何か光弾のようなものが炸裂する音が聞こえ、そして静かになった。
「…あぁ、悪い。俺はここから歩いて5分程の所の寺のTってもんだが」

「実はうちで除霊してた壷からタチの悪い悪霊が飛び出して
この部屋に逃げ込んだんだ」

「だが安心しろ、たった今そいつは俺が仕留めた。部屋が少しばかり
散らかっちまったな、片付けておくから勘弁してくれ、じゃあな」

一方的にそれだけ言うと、電話は切れてしまった。
慌てて寮に戻ると部屋の中は何かと争った跡と、散らかった物を適当に
隅に寄せた跡があり、とても片付けたとは言えないぐらい雑然としていた。
ブツクサ言いながら整理していると、押入れの襖が開けられ、
そこに物を適当に詰め込みかけの状態で放置されていた。
嫌な予感がして中を調べると、奥の段ボールが物色されており、
俺のエロDVDコレクションの中から秘蔵の
『メモリアル・コレクション 堤さやか引退記念』のDVDがなくなっていた。




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