化け灯篭

俺の近所には古い石灯篭が並んでるところがあるんだ。
夜中になるとその灯篭の一つに灯が灯るって噂があってな、
友達と一緒に確かめにいったんだ。
丑三つ時を選んで、護身用にガスガン持ってな。
で実際行ってみたら灯ってんだよばっちり。
俺はチキンだったから帰ろうぜっていったんだが、その時だ。

灯篭の裏からこれぞ幽霊!!ってやつが出てきたんだ。
恨めしそうな顔で、髪の毛がばさばさの女で、それがこっちに
向かってきたんだ!!
「うわぁぁぁ!!」
俺はガスガンをぶっ放した。でも幽霊だからか全然当たらない
!!もうだめだ!!
「そこまでだ」
突然声がした。その方向をむくとバイトの先輩で霊感の強い
寺生まれのTさんだ。
「噂を利用して人の生き血を啜る妖怪め!!破ぁ!!」
Tさんの手から青く輝く光弾が放たれた!!だがそれは幽霊
ではなく、灯りの灯る灯篭に激突した。
「ぎゃぁぁぁ!!」
すると幽霊は苦悶の表情を浮かべて消滅した。
「さも恐ろしい化身を作り、無関係そうなものに化ける。
古典的な手だな」
そういってTさんは煙草に火をつけた。
あとでTさんに訊いたのだが、あれは化け灯篭という妖怪で、
噂などで人間をひきつけ、生き血を貪っていたのだそうだ。
本体はあの石灯篭の中にいたらしい。
そんなのを瞬時に見抜くなんて
寺生まれって凄い。俺は本当にそう思った。




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