10年早い

深夜ラジオの投稿がきっかけで、業界で仕事していたときのこと。
大物歌手の自宅で開かれる誕生会に呼ばれた。
10人ほどが集まりプレゼントを渡した後に宴会が始まった。
その人は酒癖が悪いと業界でも評判の人で、宴が進むうちに誕生日を祝いに来た人たちに絡み始めたんです。
そのうち俺のところに来て「浮気ばかりしているから嫁さんに逃げられるんだ」と言いながら、飲めない酒を無理強いしてきました。
俺は「もう飲めません、勘弁してください」と断っていたら「あたしの酒が飲めないなんて、この業界でやっていけないよ」と脅し始めたんです。

「飲めない奴に無理強いするんじゃねぇ」

声がしたほうを見てみると、寺生まれで霊感の強い大物プロデューサのTさんでした。

「いつまでもあんたの時代じゃないんだぜ」

語り掛けるようにそうつぶやくと、Tさんは大物歌手目掛けて「破ぁーーーー!!」と両手を突き出したのです。
掌から放たれた青白い光弾は大物歌へ向かっていった、その時。

「ハァッ!!!」

気合とともに大物歌手から金色のまばゆい光が放たれて、Tさんの光弾をはじき返したのです。
はじき返された光弾をまともに受けたTさんはその場に倒れてしまいました。

「あたしに楯突くなんて10年早いんだよ」

大物歌手はそう言い捨ていると、みんなをつれて外へ飲みに行ってしまったのです。

俺は口から蟹のように泡を吹いて倒れているTさんを見ながら
「ゴッドねーチャンって凄い…」
改めてそう思うと同時にこの業界に見切りをつけて政治家を目指すことにしたのです。




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