星を眺めている少女

ある大学に通う男子学生には、最近気になってしょうがないことがあった。
深夜アルバイトから帰る道にあるアパートの窓から、星を眺めている少女がいるのだ。

その少女は飽きることもなく、夜空に輝く星々を眺めていた。

最初はそれほど気に留めていなかった彼も、そんな日が何度も続き、自分の心の中で
どんどん少女の存在が大きくなっていくのを感じていた。

そしてある日、自分の中の思いに耐え切れなくなった彼は、アパートの少女に告白を決意する。

胸を弾ませながら階段を上り、とうとう少女の部屋の前までやってきた。

インターフォンを鳴らすが返事がない。留守かな…と思い、ドアノブを回すと
抵抗なくドアが開いた。

そこで彼は全てを悟ってしまった。

自分が心を寄せていたのは、窓際で首を吊っている少女だったのだ。



「あの時は本当にびっくりしたよ・・・でも、幸いなことに彼女の霊魂はまだその部屋に
 残っていたんだ。よく考えてみれば、恋愛に関しては実体が有るか無いかなんて
 些細なことだしな・・・ 。
 それからは穏やかで、心豊かな日々だった・・・でも、翌年の大天狗との戦いで・・・
 俺の・・・俺の『破っ』の威力が強過ぎたせいで・・・・!!
 あいつは・・・あいつは!・・・・くぅぅっ・・・」

合コンでの打ち明け話で、寺生まれに話を振ったのが間違いだった。
ドン引きしている女性陣を見て、本当にそう思った。




人気記事
    PAGE TOP ▲
    ×

    この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。