フランダースの犬

その日は猛吹雪だった。吹雪の中、独りの少年が宛もなくさ迷っていた…
その少年は濡れ衣を着せられ…周りから罵られ居場所を失い、
頼みの綱だった絵画コンクールも落選し、絶望の縁に立たされていた…
吹雪と空腹で視界はぼやけ…寒さで意識は朦朧としていた
少年はさ迷いながらも光る建物を見つけた…教会だ
教会の中は風も当たらず暖を取るには十分だ…
ホッとしたのか少年はその場に横たわってしまった
…ふと、耳をすますと「クゥーン…」
犬の声がした。そう長年連れ添った相棒だ…
その犬は主人を探しに来たのだ…犬は少年に近寄り、
鼻をそっと少年の頬に擦り寄せる…
「パトラッシュ…僕もう疲れたよ…何だかとっても眠いんだ…」
少年は弱々しい声でそう言うとそっと微笑み瞼を閉じた…そして、
パトラッシュも少年に寄り添い瞼を閉じた…

すると天が輝き…天使達が舞い降りて来た…
天使達は少年とパトラッシュを取り囲む…
天使達が優しく手をかけようした、その時

ガッッシャーン!!

大聖堂のステンドグラスがカチ割れ、何者かが乱入してきた!
寺生まれで霊感の強いTさんだ!
「その子達を冥界へ連れていくのはまだ早い!」

「破ァ!」という叫びとともに眩い光弾が天使達へ向かっていく、その時

「HAa!」

別の方向から光弾が飛んできて、Tさんの光弾を弾いた!
光弾の先に目をやるとそこには教会生まれでスピリチュアルパワーの高いKさんが居た!

「神の使いに危害を加える不遜な輩め!」

再びKさんが「HAa!」と叫ぶと先程の光弾がTさんへと向かっていった!

「破ァ!」
直ぐ様、Tさんは札を宙にばらまいた、札はTさんを取り囲んだ…結界だ
結界に光弾が接触する!…激しい光ともに札と光弾が弾け飛ぶ、相殺したようだ

「俺の結界を破るとは中々出来るみたいだな…
だが、どんな理由があろうとも未来ある子どもの命を摘み取るよな真似は
神が許そうともこの俺が許さんッッ!」

そんなこんなでTさんとKさんは一晩中戦い明かした…しかし、決着付かなかった…

朝日が教会に射し始めた頃、天使達は天に登って行った…少年を置いて
「神はどうやら少年は生きる運命だと…これ以上戦う理由はない…」
そう言うとKさんは静かに去って行った

「やれやれ…俺もまだまだ未熟だな…今度会うときは味方であって欲しいものだ…」
そう言うとTさんも煙草に火をつけ去って行った…

寺生まれも教会生まれもパねぇなって神父さんは吹き飛んだ教会を見て思った


その後少年が潔白だったことが証明され皆が謝罪、再び元の生活に戻ることが出来て、
少年の絵が認められ、弟子に取りたいという画家が現れ
数年後その画家の元で修行した少年は立派な画家なったとかならなかったとか




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